ベグライテンは,ケアの哲学と公共哲学を共に学び,身につけて,毎日の生活の中で直面する諸課題に対処して行くことを目指している会ですが,最近少し公共の学びに偏っているところがあるので,ケアを基礎から学び直す連続講義を企画しました。
ケアの初心者も,昔しっかり学んだけれど毎日の激務の中で忘れそうになっている人も,初心に帰り基礎からケアの本質を学び直してみませんか?
会報でもすでにお知らせしていますが,ノートルダム清心女子大学の崎川 修先生にお願いして,全5回,1~2か月に1回の連続講座を企画しました。ぜひお出かけください。
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(連続講座) ケアの哲学入門~共に生きるための姿勢~
(第 1 回) ◇ 人間を見つめる ~ケアと生の地平~◇
「ケア」について考えることは,他者のために何が出来るかを考えることであると同時に,また私たち自身が「自己」を見つめ,いかに生きるべきかを深く考えることにほかなりません。ケアは弱者に対する援助の具体的方法であるだけではなく,いつでも私たちの人間的な「生 LIFE」を作り出す「かかわり」の基本的な姿勢でもあるのです。
この連続講座では,当たり前のように使われている「ケア」という言葉の意味を問い直すところから出発し,それをただ「専門的な技法」としてだけではなく,人間としての「生き方」の問題としても意識できるように,ご一緒に考えてまいりたいと思います。
第1回目は,私たち人間がいかなる存在であるのかを見つめ,その根源的な「弱さ」から発見される「ケアへの招き」を確認したうえで,具体的に人生の途上で必要となる様々なケアの「地図」を描くことを目指します。
(参考文献:プリント資料を配布する予定です)
(次回以降の予定)
第 2 回 ケアの概念を考える
第 3 回 愛することとケアすること
第 4 回 トラウマの人間学 ~心身との語らい
第 5 回 スピリチュアルケア ~祈りと希望
【日 時】2017 年 3 月 26 日(日)14:00~16:30
【場 所】上智大学 1号館3F 306教室
(正門から入り,すぐ右側の建物の3F)
【講 師】崎川 修 さん(ノートルダム清心女子大学 准教授)
【略 歴】1971年東京生まれ。上智大学大学院哲学研究科博士後期課程満期退学。2009年上智大学文学部哲学科常勤嘱託講師(キリスト教人間学担当)。2013年ノートルダム清心女子大学人間生活学部准教授に就任し,現在に至る。専門は現代哲学,人間学,キリスト教倫理。
【共著書】『心とは何か』北大路書房,『ニヒリズムとの 対話』晃洋書房,『教養としての応用倫理学』丸善出版,『ケアを生きる私たち』大学教育出版など。
【参加費】1,000 円(学生,生保・障害者 500 円) ☆どなたでも参加できます。事前申込は不要です。
【主 催】
ベグライテン FB https://www.facebook.com/begleiten2/
ミシュカの森 FB https://www.facebook.com/mforest/
【共 催】上智大学 哲学科
【問合せ】関根 090-9146-6667 ANA71805@nifty.com(入江)