「 13歳からの『いのちの授業』 ホスピス医が教える『生きる支え』を見つけるヒント 」
2006年7月発行      小澤 竹俊 著  大和出版 ¥1,365(税込)

「苦しみの中でも幸せは見つかる」(扶桑社)を出版されてから2年半が経ちました。
この2年半の間に約270の講演・授業を引き受けてこられ、
様々な学校に伺いながら蓄積された「いのちの授業」のノウハウが集積されています。
いのちの大切さをただ伝えるだけではなく、苦しみの中にあって、なお、自己肯定感・自尊感情を育むためのヒントが満載です。

 

「東京のドヤ街・山谷でホスピス始めました。『きぼうのいえ』の無謀な試み」
2006年3月発行   山本 雅基 著  実業之日本社 ¥1,680(税込)

ベグライテンを立ち上げる際の発起人の一人である山本さんが、
奥様のと始められたホームレスのためのホスピスの3年半の記録です。
「きぼうのいえ」の実態は「在宅ホスピスケア対応型集合住宅」です。
病気を抱えて行き場の無い方が、「きぼうのいえ」のスタッフやボランテイアを擬似家族とする在宅型ホスピスの家が、21軒あつまったものです。
日本のホスピスががんとエイズに限られているのと異なり、すべての病いを引き受けています。
「無謀な試み」と副題をつけた著者の思いを、受けとめて頂きたいと思います。

 

「 タゴール 死生の詩 」  ラビンドラナート・タゴール 著
2002年12月発行     人間と歴史社 ¥2,100(税込)

エリザベス・キューブラー・ロスの著書「死ぬ瞬間」を読まれた方は、
各章の扉にちりばめられたインドのノーベル文学賞受賞者(1913年)である
ラビンドラナート・タゴールの詩を記憶にされていると思います。

本書は、タゴールの詩集から、4つの詩集を選び、「死生の詩」として編集されたものです。

 

「 百年の食 」   渡部 忠世 著
2006年11月発行      小学館 ¥1,890(税込)

文中の松井浄蓮のことばを深く感じながら、世の中の多くの出来ごとが
「食」への感謝の念を失ったこともある気がします。
今一度立ち止まって、考える時期にきている気がします。
年間2200万トン以上も廃棄処分にされる食品、
それも手つかずの状態の食品もあるとのこと。
以前ベトナムの水田地帯を訪れた時、隙間がない程田植えがされて
幼い女の子が赤ん坊をおぶり、親の手伝いをしていた日本は
他国からの輸入で食品を調達している。
飢えで多数の人が亡くなっている事を考えると胸が痛くなります。

 

「 こんな夜更けにバナナかよ 」  渡辺 一史 著
2003年3月発行       北海道新聞社 ¥1,890(税込)

これを読んで遅ればせながら福祉の世界に興味を持ちました。
筋ジストロフィーという難病に侵されながら自立した生活を求め、
最後まで一人暮しを貫き通した方のルポです。
24時間ボランティアの介助を受けながら、時にわがままだったり
横柄だったりしながらも自分らしくあろうとする姿に、
人間の尊厳って?自由って?
などなど、いろいろ考えさせられ、刺激を受けました。

 

「いのちの日記 神の前に、神とともに、神なしに生きる」  柳沢 桂子 著
2005年10月発行         小学館 ¥1,200(税込)

優れた生命科学者であり、世界に先駆ける成果を残しながら
原因不明の難病により研究者としての希望も奪われた。
病名すら特定されないまま人生の大半を車椅子とベッド上の生活を余儀なくされ、
一時は’尊厳死まで決意した35年間の闘病ゆえに求め、その到達した世界のなんと、すがすがしく、
優しさと、崇高な美しさ、いのちの真実に満ちていることでしょう!
「人生は苦なり。では・・ひとはいかに救われるか。」

 

「 黒澤 明と『生きる』 ドキュメント 心に響く人間の尊厳 」都築 政昭 著
2003年2月発行     朝日ソノラマ ¥1,785(税込)

黒澤 明監督の映画「生きる」はがんを宣告された1人の人間が、
残された人生をいかに生きるかを問うたものとして、
ターミナルに関連した講演などでよく引用されます。
残念ながら、映画やビデオを見る機会がなかったのですが、
図書館で本書に目がとまりました
。この本は映画の中身の解説書でなく、
黒澤がこの映画をどんな思いで作り上げたのか、
私たちが映画では見えない部分を纏めたものです。

 

「 いのちの授業 がんと闘った大瀬校長の六年間 」神奈川新聞報道部 著
2005年2月発行        新潮社 ¥1,365(税込)

茅ヶ崎市が進めていた教育改革の具体化であるパイロット校として開校した
小学校の校長として、「私は あなたといます。私は あなたと 学び育ちます」
という創学の理念で学校をスタートさせた大瀬敏昭先生の記録です。

創学1年半で、胃がんの全摘出手術を経験します。
創学の理念をさらに定着させる努力とともに、
あたらしく「いのちの授業」を校長先生自らはじめられました。

 

「 シシリー・ソンダース ホスピス運動の創始者 」  シャーリー・ドゥブレイ 著
1989年発行          日本看護協会出版会  ¥2,310(税込)

’05年7月14日に亡くなられた近代ホスピスの母と呼ばれる「シシリー・ソンダース博士
追悼記念講演とシンポジウム」が’06年2月26日に全員黙祷に始まって開催された。
以前上智大学の聖三木図書館で借りて読んだ上記の本を購入して改めて読み直している。

ターミナル期に苦しむ人に寄り添った、偉大な女性が他界された。
それらを受け継ぎ、発展させるのが遺されたものの務めであろう・・・。

 

「 うさぎのユック 」  絵門 ゆう子 著  山中 翔之郎 絵
2005年1月発行          金の星社  \1,680(税込)

作者の絵門ゆう子さんは、2001年に全身をがんに侵されました。
一時は絶望とまで思われていたがんを克服し、
治療を続けながら、がん患者の立場からのカウンセリングや
講演活動に力を入れてこられましたが、’06年4月に亡くなられました。

毎日少しずつ、ゆっくりと味わいながら読み、子供たちと一緒に
命の大切さや、生きる事の意味を考える事ができると思います。

 

「ライフ・レッスン」エリザベス・キューブラー・ロス、デーヴィード・ケスラー共著
2001年11月発行          角川書店 ¥1,470(税込)

死にゆく人々から学んだこと、
ご自分の病魔との戦いを通しての学びなど、
2人の共著の部分と独自の学びをさまざまなレッスンとして・・・。

例えば「明け渡しのレッスン」においては、
「手を放すということは、ものごとがこうなるべきだとするイメージをすて去り、・・・」
「コントロールできないことを、コントロールしようとすることは止めなければならない」
「しかし、どんな状況にあっても、つねに選ぶことができると考えるのが明け渡しなのだ」
などが書かれています。1
月例会で小澤竹俊先生が話された、「自律性」の再構築
と繋がるお話であると思いました。
皆様はそれぞれのお気持ちで受け取られる文言が多数含まれています。
お時間のあるときに少しずつお読みください。

 

「私は誰になっていくの? アルツハイマー病者から見た世界」クリスティーン・ボーデン 著
2003年10月発行     クリエイツかもがわ ¥2,100(税込)

 

「私は私になっていく 痴呆とダンスを」クリスティーン・ブライデン 著
2004年11月発行     クリエイツかもがわ ¥2,100(税込)

痴呆。ある年齢になると自分に起こりうる問題として、
誰でも頭の片隅に存在する問題です。
痴呆の方が書く初めての本として、外からの視点、推測でなく、
内部の声として書かれているため、
痴呆の方の思いが読む者の心に切々と伝わります。

 

「夜回り先生」    水谷 修 著
2004年2月発行        サンクチュアリ出版 ¥1,470(税込)

とてもすばらしい本です。 とてもすばらしい人だと思います。
そして、日本はとても貧しい国なのだと思いました。
経済的にはともかく、こころという意味で・・・。

どうして夜回りを始めたのか、どのような子供たちと行きあったのか、
とても読みやすい本なので、読んでない方はぜひ読んでみてください。

 

「父と暮らせば」  井上ひさし 著
2001年2月発行            新潮文庫  ¥340(税込)

原爆で被爆した美津江は、自分が生き残ったことに罪悪感を感じている。
愛する青年がいながらも、自分が幸せになってはいけないと頑なに思う。
そんな娘を見かねて原爆で即死した父、竹造が応援団として現れる・・・。

 

「生きがいについて(神谷美恵子コレクション)」 神谷美恵子 著
2004年10月発行            みすず書房  \1,575(税込)

1966年に出版され、多くの方がお読みになったと思います。
このほど「神谷美恵子コレクション」のシリーズとして再出版されました。
精神医学を学び、多くの書を通して、自らの生き様を通して、
さらにハンセン病者のための長島愛生園でのお仕事(1957-1972年)などを通して、
生きがいとは、生きがい喪失者の心の世界、新しい生きがいを求める問題など、
示唆に富む内容です。時間をかけてユックリお読みになることをお薦めします。

 

 「花の谷」の人びと~海辺の町のホスピスのある診療所から 土本亜理子 著
2004年3月発行           シービーアール  ¥2,100(税込)

南房総の海辺に伊藤真美院長が開いた「花の谷クリニック」を
3年あまりの協力と取材を通して院長の考え、
それを取り巻く人々のいろいろな思いを書き留めたものである。
地域に根付くということの意味、問題を含め、
いろいろ考えさせられ問題が書かれています。
積極的な治療から、緩和ケアへの移行の際にしばしば使われる
「ギアチェンジ」という言葉にひっかかりを感じ、
「ホスピスなんかいらないのかも知れない」
とさらに先を見据える院長の思いも伝わってきます。

 

「彩花がおしえてくれた幸福(しあわせ)」  山下京子 著
2003年11月発行          ポプラ社 ¥1,365(税込)

酒鬼薔薇事件で娘さんを亡くしたお母さんが描かれた本です。
事件後、さらに著者自信の病気との闘い・・・。
多くの苦しみ、
しかし、なおそこにある「幸せ」とは・・・

 

「仏教と看護 ウパスタ-ナ(傍らに立つ)」  藤腹明子 著
2000年7月          三輪書店  ¥2,730(税込)

副題ウパスターナはまさにbegleitenと同じ。
帯の柳田邦男氏の言葉で推薦文とさせて頂きます。
「『どうして私ががんに、、、』と苦悩する人に科学は答を出せない。
問われているのは、医療者の人間的成熟の問題なのだ。
私たち日本人の意識にしみついている仏教思想を掘り起こし、
その豊かな教えを、『病者の傍らに立つ者』としての
看護のあり方に活かそうという提唱は、
著者の学びと実践の道程から生み出されたもの
であるだけに、説得力がある」

 

「父83歳、ボケからの生還」  樋口 恵子 著
2004年4月発          現代書館 ¥1,785(税込)

肺炎→胃がん→硬膜下血腫と立て続けに入院し、
ICU症候群でぼけ症状が出た老父の介護のために、
遠距離介護者に。
障害を持つ筆者が自らの体験を生かし、
本人の意思を尊重した介護に挑戦した結果、
ついに在宅生活にこぎつけます。
高齢者自身の自己決定を大切にし、
地域資源を活かしきった在宅介護術には、
感動とともに楽しく生きるヒントが沢山つまっています。

 

「人生の答」の出し方   柳田邦男 著
2004年4月発行           新潮社 ¥1,575(税込)

言葉を喪失し、心が荒びゆく日本人に贈る名エッセイ!
「これこそが私の人生!」そんな納得できる物語を創る為に。

 

「山中静夫氏の尊厳死」  南木佳士 著
2004年2月発行           文春文庫 ¥530(税込)

作者本人がモデルの医者と、
末期がんにおかされた一人の郵便配達をしていた
中年男性との尊厳死をめぐる葛藤が、
長野の美しい山の風景とあいまって展開される、
心にじーんとくるお話。
描かれてるのが昭和の末期なので、
まだまだ末期がんの治療もいまほどすすんでなく、
ホスピスもあるようなないような時の話が、
また、興味深いところです。

 

「自殺って言えなかった」  自死遺児編集委員会・あしなが育英会 編集
2002年10月発行         サンマーク出版  ¥1,365(税込)

・・・なぜ父親たちは自死に追いやられるほど追いつめられ、
弱い立場に立たされなくてはいけなかったのか?・・・
これ以上、尊い命が失われないように
との願いを込めて編集された

 

「苦しみの中でも幸せは見つかる」-すべての「苦しんでいる人」へ-
2004年2月発行      小澤竹俊 著   扶桑社 ¥1,000(税込)

小澤先生がデーケン先生のコミカレやBegleitenの例会を含めた
いろいろな講演会で語られた熱き思いの第1弾なのではないかと思います。
第1章「限られた”いのち”から見えてくる人間という存在
第2章「『僕の生きる道』から見えてくるもの」
第3章「自分の『苦しみ』をわかってもらうために」
第4章「医師である私の生きる道」
第5章「苦しんでいる人の前で私たちにできること」となっています。
ひととひととの「関係」を中心に、苦しむ人とのかかわり方を平易に述べられています。

 

「救急精神病棟」  野村 進 著
2003年10月発行         講談社  ¥1,785(税込)

姉がとてもお世話になってる精神科医の計見先生が創立し、
現在でもセンター長を務める千葉県精神科医療センター。
24時間態勢で精神科救急に取り組む、
日本で唯一の公立病院を3年にわたり密着取材。
皆さんに読んでいただきたいです。

 

『病院なんか嫌いだ』~「良医」にめぐりあうための10箇条  鎌田 実 著
2003年10月発行               集英社新書 ¥693(税込)

「がんばらない」「あきらめない」の鎌田實先生のご本です。
鎌田先生独特の優しい語り口で、
現在の医療、福祉の厳しい現実や問題のツボが
わかりやすく書かれています。

 

「よく生き よく笑い よき死と出会う」  アルフォンス・デーケン 著
2003年9月発行             新潮社  ¥1,470(税込)

身近で大切な人を亡くした時、
自らの死に直面した時、どうすればいい?
「死生学」を教え続けて四十年のデーケン先生が、
自らの体験も交えやさしく話す、
「死」を乗り越えるための大切なヒント。

 

「死から新しいいのちへ~看取る人の心得」  クレール・ケーベル 著
1998年5月発行          女子パウロ会  ¥1,260(税込)

人生の最後の時間を過ごす人の傍らにある者に
やがてはこの世を去る同じ人として
死を超えて受け取るものの深さを示唆してくれます。
時を経て読み返すことをお勧めしたいと思います。

 

「死の文化を豊かに」  徳永 進(野の花診療所所長) 著
2002年10月発行         筑摩書房  ¥1,680(税込)

“それじゃ愉しく昇天してください”
かならず訪れる自分の死とどう向き合ったらいいのか?
死のある臨床で四半世紀働き続けて、最近野の花診療所を始めた著者が
死と柔軟につきあう大切さを提言する!
あるがままに患者さんを受け入れ、自然体で向き合っている、先生の日常があたたかく伝わってくる本です。

 

「在宅ケア・悩み相談室」  村田久行(東海大学教授) 著
1999年10月発行   ホームヘルパーブックシリーズ9  ¥1,470(税込)

傾聴・スピリチュアルケア等、対人援助専門家の著書。
具体的な例と対処があり、
家族の立場とヘルパーの立場いずれの方にも参考になる、
在宅ケアの入門的な一冊。

 

「大きい家族~がん治療医から緩和ケア医になって」 種村健二朗 著
2002年11月発行           三五館 ¥1,575(税込)

病むこと・死ぬことの苦しみの源は、
「未来への幸福を求める考え(未来思考)」が通用しなくなったときにも、
考え方は未来思考のままだからである。
でも、この苦しみこそが新しい意識に開かれる力となる。

・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

「あきらめない」  鎌田 実 著
2003年1月発行         集英社  ¥1,575(税込)

あきらめて、あきらめて生きながら、
時にあきらめきれないものが、人生には待っている。
大切なのはその時なのだと思う。
その時投げ出さず、放り出さず、丁寧に生きる姿を
『あきらめない』の主人公たちが見せてくれた。

 

「それでも人生にイエスと言う」  V・E・フランクル 著
春秋社  ¥1,785(税込)

「夜と霧」で知られる著者が、
強制収容所を解放された翌年ウィーンの市民大学で行った
3回の講義をまとめたものです。
「私は人生にまだなにを期待できるか、と問うことはなく、
人生は私になにを期待しているのか」
と問うことの大切さや
「生きることに意味があるなら、
苦悩することにも意味があります」など正にターミナルケアの思想が、
著者の体験に基ずく叫びとして書かれています。

 

「モリー先生との火曜日」  ミッチ・アルボム 著
1998年9月発行         NHK出版  ¥1,680(税込)

死の床についている大学時代の恩師が、
スポーツコラムニストとして活躍している著者に、毎週火曜日に行う授業。
テーマは「人生の意味」
モリーの語る言葉の「本当に大切なものは何なのか」。
改めて考えさせられる。

 

「川の見える病院から~がんとたたかう子どもたちと」  細谷亮太 著
1995年3月発行      岩崎出版  ¥1,365(税込)

聖路加国際病院で小児がんを専門にしている著者のエッセイ。
子どもたちに対する温かい思いに溢れていて胸があつくなる。

 

「いのち~8人の医師との対話」  柳田邦男 著
2000年3月発行             講談社  ¥552(税込)

著者と8人の生と死に深くかかわっている医者たちとの対話。
それぞれの医者の思いが語られていて、とても参考になる。

 

「癒されて旅立ちたい~ホスピスチャプレン物語」  沼野尚美 著
2002年6月発行         佼成出版  ¥1,575(税込)

私は自分の働きを「心のケア」とひらたく呼んでいます。
末期がん患者さんとその家族、そしてホスピスで働くスタッフの
心のケアを担当し、心の癒し、たましいの癒しの
お手伝いをさせていただいているのです。

 

「在宅ホスピスケアを始める人のために」  川越 厚 著
1996年発行             医学書院  ¥2,520(税込)

在宅ホスピスケアの定義や条件、ケアチームのなかでそれぞれの職種の役割
ターミナル各期のそれぞれの意味が執筆者陣ならではの豊富な臨床経験にもとづいて書かれている。

 

「家庭で看取る癌患者~在宅ホスピス入門」  川越 厚 著
1991年10月発行      メヂカルフレンド社  ¥2,548(税込)

・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・

「スピルチュアルケア」  ワァルデマール・キッペス 著
1999年12月発行        サンパウロ出版  ¥2,415(税込)

主に身体のケアを中心とし、スピルチュアルケアの乏しいわが国で、病んでおられる方に、
スピリチュアルケアを提供したい、医療スタッフ、医療従事者、看護職員、心理療法士、宗教家をはじめ
だれでもこの本から心・霊・魂のケアを学ぶことができます。

 

「ほんものの自分にチャレンジ」  ワァルデマール・キッペス 著
2001年4月発行         サンパウロ出版  ¥2,310(税込)

自分はだれ?
価値観の再確認への挑戦、自殺・いじめ・登校拒否・過労死等の、さまざまな悲しみと隣り合わせの現在、
なにか価値観を考え直す機会になればと思います。

 

「100万回生きたねこ」  佐野洋子 作・絵
1978年12月発行         講談社  ¥1,470(税込)

本当に生きられない事の悲しさ、本当に生きるこ事の素晴らしさ。
自分らしく生きられれると、自分を好きになれる。
自分を好きになると、自分以外の誰かを好きになれる。
誰かを好きになると、本当の優しさに気付ける。
こんなメッセージがぎゅっと詰め込まれた本です。

 

「がんばらない」  鎌田 実 著
2000年9月発行         集英社  ¥1,680(税込)

東京大学から長野県の赤字の諏訪中央病院に転勤した著者が、地域に根付いた地方医療体制を整え、
さらに緩和ケア病棟を作るまでに至った過程と出会が書かれています。
医療体制のトップにいる医者の医療に対する考え方が、如何に病院を変える力があり、その姿勢が大切であるかを感じました。

 

「病院が変わる ボランティアが変える」  渡辺一雄 著
2001年2月発行            はる書房  ¥1,785(税込)

ボランティアの存在がどのように東大病院を変えていったのか、
またボランティア・コーディネーターが果たした役割とは何か。
本書にはボランティアの可能性と魅力を引き出すための知恵と体験がいっぱいつまっています。

 

「死とどう向き合うか」  アルフォンス・デーケン 著
1996年11月発行         NHK出版  ¥1,121(税込)

死をタブー視せず、その人らしく最後までよりよく生きる道への示唆に富んでいます。
生と死を深く見つめてデーケン「死生学」の集大成ともいえる一冊です。