1/22(土)1月例会  震災後とコロナ後のケアと公共空間

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ベグライテン 1月例会

震災後とコロナ後のケアと公共空間講師:島薗 進 さん

(上智大学グリーフケア研究所所長、東京大学名誉教授)  日 時:1月22日(土)14:00~16:30 (13:00から入室できます。)

場 所:Zoomによるオンライン・ミーティングとして行います。

 

 

講師からひとこと

2011年の東日本大震災後には支援活動が活発となり、寄り添いという言葉が盛んに用いられた。
多くの宗教者が被災地に赴き、弔いとともに傾聴に取り組み、人々と親しみ合う場面がしばしば見られた。
宗教・宗派の枠を超えたケアの活動もさかんとなり、
公共空間での宗教者の活動も肯定的に語られた。
他方、2020年以後の新型コロナウイルス感染症の流行時には、
コロナ罹患者やその家族は隔離され、死者追悼も寂しいものになりがちであり、
遺族ケアは行われにくかった。弱者の孤立化の傾向は、日本社会で長期にわたって続いてきたことだが、
東日本大震災後はそれを和らげる方向性がいささかなりと見えたように思えたが、
コロナ禍が続く現在は弱い立場の人々の孤立化がますます進み、
それを押し留める方向性が見えにくいようだ。

では、コロナ後の将来はどうか。
2021年には『ケア宣言』という英語の書物(2020年刊)の邦訳版も刊行され、
「利他」という語も脚光を浴びた。
「ケアと公共空間」の新たな動きが広がる可能性があるのかもしれない。講師略歴: 1948年東京生まれ。東京大学卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。筑波大学哲学思想学系研究員、東京外国語大学助手・助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学専攻教授、上智大学大学院実践宗教学研究科教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。主な著書: 『現代救済宗教論』(1992年)、『精神世界のゆくえ』(1996年)、『宗教学の名著30』(2008年)、『国家神道と日本人』(2010年)、『日本人の死生観を読む』(2012年)、『日本仏教の社会倫理』(2013年)、『いのちを“つくって”もいいですか』(2016年)、『宗教ってなんだろう?』(2017年)、『神聖天皇のゆくえ』(筑摩書房、2019年)、『明治大帝の誕生』(春秋社、2019年)、『ともに悲嘆を生きる』(2019年)、『新宗教を問う』(2020年)など。参加費:一人 1,000円(入金後のキャンセルは、ご容赦ください。)申込み・支払い方法:次のpeatixアドレスから申込み、各自が選択された方法で事前にお支払いください。(QRコードは、添付のチラシにあります。)     https://begleiten220122.peatix.com/  ZoomのURL:お支払い確認後、1月22日12:30~13:00にZoomのURL、ID、パスワードを、個別にご連絡します。

Zoomを利用されたことのない方は、使用方法をお伝えします。お申込み時にお知らせください。主催 : ベグライテン
http://begleiten.org/
https://www.facebook.com/begleiten2   https://twitter.com/Begleiten2001問合せ・連絡先:

関根和彦 090-9146-6667 k_sekine@f7.dion.ne.jp