ケアの哲学入門講座(第1回) 2018
ケアの人間学 ~いのちを紡ぐ・ひとをつなぐ~(第1回)
セルフケアをケアするというハビトゥスについて
ケアの営みは、限りあるいのちを生きる私たち人間が、その「弱さ」ゆえに与えられた豊かな可能性です。
しかし私たち一人ひとりが、ケアを見つめ、引き受けていかなければ、その豊かさは容易に損なわれ、
見失われてしまうでしょう。
本年度の講座では、昨年度の「ケアの哲学入門」に引き続き「ケアとは何か」という根本的な問いを
大切にしながら、人生のさまざまな場面に即して、いったいどのような「ケアの姿勢」が私たちの
生(いのち=くらし)をつなぎ、支えていくのかを、様々な角度からご一緒に考えてまいります。
第一回目は、ケアが人間のいのちの条件であることの意味を確認したうえで、
ケアがケアとして成り立
つために必要なものは何であるか、具体例に即して、いくつかの提言を行います。
弱さや傷つきやすさが互いの交流の場となる不思議や、自己と他者が幾重にも絡み合いながら
お互いを触媒とすることによってケアする主体とケアされる主体が立ち上がっていくことへの驚きについて
分かち合いたいと思います。
キーワードは「セルフケアのケア」「中動態」「ハビトゥス」の3つです。
(参考文献: 丹木博一『いのちの生成とケアリング──ケアのケアを考える』ナカニシヤ出版。
なお当日は資料を配布する予定です。)
講 師:丹木博一さん(上智大学短期大学部英語科教授)
日 時:3月18日(日) 14:00~16:30
場 所:上智大学 四谷キャンパス 2号館 4F 404教室
102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
(JR中央線・東京メトロ丸の内線・南北線四ツ谷駅麹町口・赤坂口から 徒歩5分)
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
講師略歴:1991年上智大学大学院哲学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得満期退学
主な著書
『いのちの生成とケアリング─ケアのケアを考える』ナカニシヤ出版 2016/10/20
『こころに寄り添う手術看護』共著 医歯薬出版 2014/09
『ヒューマンケアと看護学』共著 ナカニシヤ出版 2013/12/20
『ニヒリズムとの対話』(共著,晃洋書房,2005)
『フッサールを学ぶ人のために』(共著,世界思想社,2000)など。
参加費:1,000円(学生/障害・生保のある人 500円)
どなたでも、参加できます。
終了後、講師を囲んで懇親会を予定しています。
(各自が飲食した分をお支払いいただきます。)
主催:ベグライテン https://www.facebook.com/begleiten2
ミシュカの森 https://www.facebook.com/mforest
共 催 : 上智大学 哲学科
問合せ:関根 090-9146-6667 入江 ANA71805@nifty.com
チラシ → ケアの哲学入門講座