◆盛会御礼◆2月16日(土)14:00~ 2月例会『アジアの平和の模索』

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「「核の傘」なんて、存在しない。核の傘を前提にする日本の安全保障政策は、誤っている。」とおっしゃる孫崎享さん。
では、日本の安全保障はどのように確保して行けばよいのか?
ベグライテン2月例会は、孫崎さんのお話を伺い、参加者と意見を交換したいと思います。

ベグライテン2月例会(公共哲学を学ぶ会)

 

アジアの平和の模索

ーー軍事では平和は確保できない時代

 

第二次大戦以降、ミサイルと、核兵器の開発で、いかなる国も軍事では国を守れない状況が生み出されました。 よく、ミサイル防衛と言われますが、高速で、かつ最終目的地がわからないミサイルは、迎撃することはできない のです。その中で戦争を回避する安全保障上、究極の形は「相互確証破壊戦略」(注)です。

残念ながら 日本では右派も左派もこの現象を学んできませんでした。その中でどうするか。  

相互依存関係を促進し、「憎しみ合う」ことより、協力で利益を出すことを人々が納得する社会を作り出す事、 戦争の源になりがちな、領土問題を解決する事です。

実はこの二つを実現したのはドイツとフランスです。今日、 ドイツとフランスが戦争するとは誰も思っていませんが、それはたまたまそうなったのではなくて、戦争をしない 体制を意図的に作ったのです。そして、この関係は独仏に見られるだけでなく、ASEANも同じ流れの中にあります。

残念ながら東アジアではこうした動きは実を結んできませんでした。

 

日 時:2月16日(土) 14:00~16:30

 

場 所:上智大学 6号館 4F 403教室

〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1 (JR中央線、 東京メトロ丸ノ内線・南北線 /四 ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩 5分)      http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya

 

講 師:孫崎 享 さん

(東アジア共同体研究所所長。元外務省国際情報局長)

略  歴:1943年旧満州国鞍山生まれ。1966年東京大学法学部から外務省入省。英国、ソ連、米国、イラ ク、カナダ(公使)勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。2002 年より防衛大学校教授。この間公共政策学科長、2009年3月退官。

著 書:『日米同盟の正体』『戦後史の正体』『日米開戦の正体』『日本の領土問題―尖閣・竹島・北 方領土―』『小説外務省―尖閣問題の正体』、『21世紀の戦争と平和』『日米開戦へのスパイ』『 アーネスト・サトウと倒幕の時代』等。

参加費:1,000円(学生/障害・生保証のある方は、500円)
どなたでも参加できます。事前の申込みは、不要です。 終了後、講師を囲んで懇親会を予定しています。 各自が飲食した分を、お支払いいただきます。

主催・問合せ先 ベグライテン  https://www.facebook.com/begleiten2
ミシュカの森   https://www.facebook.com/mforest

電話 090-9146-6667(関根)  メール ANA71805@nifty.com(入江)
共 催:ケアと公共を学ぶ会 
(注)相互確証破壊(出典: フリー百科事典『ウィキペディア』 相互確証破壊(そうごかくしょうはかい、英: Mutual Assured Destruction, MAD)とは、核戦略に関する概念・理論・戦略。核兵器を保有して対立する2か国のどちらか一方が、相手に対し核兵器を使用した場合、もう一方の国が先制核攻撃を受けても核戦力を生残させ核攻撃による報復を行う。これにより、「一方が核兵器を先制的に使えば、最終的に双方が必ず核兵器により完全に破壊し合うことを互いに確証する」ものである。理論上、相互確証破壊が成立した2カ国間で核戦争を含む直接的な軍事的衝突は発生しない。例えば、米国とソ連の間に相互確証破壊が成立した冷戦後期以降、この2カ国間では直接的な軍事力行使は行われていない。

チラシ → 2月例会チラシ